2015年9月18日金曜日

ドタバタ釣り日記3

さーて!やっとこさ釣りできっぞーーーーーーー!!

14日

港は河口から少し入ったところにある。
ここの港、シーズンの9,10月ほぼセイルフィッシュの釣りに出るみたい。
キャプテン総勢40人はいるらしい。
朝8時とユックリのスタート
60馬力2掛けの小舟に乗り込む。(今はもう少しデカイ船でやるみたいで5年以上前はこの感じのスタイルだったらしい)
御年70のキャプテンと二人で沖へ向かう



インドネシアでされてる焼き畑?のせいで視界が悪い
500m見えればいいほうか・・
朝は少し揺れたが少しすると波も穏やかになる


まずは沖に仕掛けてあるストラクチャー周りに付く小魚をサビキで釣る。
沖は広大に水深20mがつづく。サビキを落とすとすぐにブルブルブルって掛かる。
イワシ、アジ、サバ。すげーなー簡単に釣れる。
こやつらを針にかけて泳がせて釣るのが一番簡単な釣り方。
十分釣れたので、いざ!鳥山を探して船を走らせる。
目の良くないキャプテンのかわりに船の前方で鳥を探す俺。
目だけはいいのです!得意分野。
そして鳥を探すハンティング感覚も好きな瞬間。


鳥山発見!


針に魚を付けて、風船を付け、流す。
リールのベールをあげて糸はフリーにして、ゴムですぐ取れるように軽く仮止めして魚を待つ。
その間俺はポッパーをみよし(船の先っぽ)で投げまくる。
アクションはガイドのラムさんに聞いていたがどんなスピードがいいのかわからず、色々試すが魚は見えない(・へ・)


2,30分しただろうかキャプテンが叫ぶ。
生き餌の仕掛けに魚が食いついた。

きたーーーーーーーーっ!
竿を受け取るとベールを戻し、あわせを入れる!
どーーーーんっ!からのジーーーーーーーーっ!
ドラグが鳴らされ糸が出る。
かかった!
夢にまで見たセイルフィッシュが一本の糸を通じ俺と繋がっている。
安物のタックルの方に掛かったので、少し心配だったけど、ラインシステムも竿もリールも信用しないと思い切ったファイトはできない、大丈夫!と言い聞かせ思いのままファイトする。

一気に100m以上糸を出されるが、リールにはまだまだ糸はある200mも。
よしっ、いけそうだ。言い聞かせが確信にかわる。
獲れる、こいつは獲れる。
初セイル、慎重にかつ大胆に寄せる。

糸が出される、止まる、止まったら容赦なく巻く、巻く。
そしてまた糸が出る、からの ジャンプ!またジャンプ!ローリングジャンプ!
広大な海原から美しく逞しい魚体が何度も飛び出す。
なかなかのファイターだ。
地球で一番速く泳ぐ魚、セイルフィッシュ和名はバショウカジキ。
スプリンターだがスタミナはそれほどでもないというが、結構粘るセイル。
15分ほど慎重にやり取りしただろうか、船に近づき魚体が見えてくる。
蒼黒いその体は容赦なく美しい。
最後の力を振り絞りセイルは船の下へと潜り込む。
ヤバイ、竿先は海中に潜り竿は大きく曲がる。
キャプテンが船を操船しフォローしてくれる。
どうにか引きずり出し船べりへ寄せる。

キャプテンがビル(くちばしみたいの)をがっちり掴み、セイルフィッシュゲット。



キャプテンいわく25~30kgだろうと。
ビルを掴み魚を海中に入れ低速で船を走らせ酸素を与える。
ここロンピン、セイルフィッシュはキャッチアンドリリースがルール、自ら泳ぎだすまで優しくケアする。

美しい、ただ一言。
キャプテンとガッチリ握手、ありがとうキャプテン、自然、セイル。
感無量。


とりあえず夢のセイルフィッシュは釣れたので生き餌の釣りはもういいとキャプテンに告げ、ルアーに集中する。

鳥を探して移動、ルアーを投げる。
鳥を探して移動、ルアーを投げる。

数時間それを繰り返しただろうか
疲労気味。

キャプテンが昼にしよう!と提案。
リラックス、してから集中しようと。
キャプテンの買ってきてくれた弁当をいただく。
のんびりと小舟でプカプカ浮きながら。

好きだわ〜キャプテン。この悟ったかのような笑顔とペース。
そして長年過酷に使い込まれたその手。
尊敬。
ありがとう、まじ健康で長生きできますようにと心から思う。

その後ルアーを追いかけてくる魚体を数回見るが、食いつくにはいたらない。

が、水面からビルを出し、追いかけてくる奴がきた!ルアーの周りでビルが見え隠れする。
小刻みに速く連続ポップさせると
食いついた!
あわせをーいれーてー
の前にルアーから魚が外れる・・・うーん・・・
難しい。

初日はこれで終了。
帰り、煙がすごくて河口が見当たらない。
西に行けば陸にたどり着くが、河口が見当たらない。
視界が悪すぎる。
携帯いじると電波をキャッチ
グーグルマップとGPSで河口を探し当てる。
ありがとうテクノロジー(笑)


魚探の表示は ft 約1.5m 3ftって時もあった。干潮の河口は浅かった。怖っ!

帰って道具洗って、体洗って。その後ラムさんが晩飯に連れてってくれる。


小皿のタレが好き
にんにくとチリと醤油らしきもの
辛くてうまい



翌日のため早めに帰る。
そしてまた仕掛けづくり。



15日

朝、前日のマスターキャプテンが車で迎えにきてくれる
車も渋いバネットバン。


マスターと朝飯を食ってから港へ
麺、コシありのトゥルトゥルワンタンメン、ギガントうます。



も少し若いキャプテンと前日のマスターキャプテンと三人で海へ出る。
この日チャンスは少なかった。

一度大きなチャンスが来る
大きな影がルアーの後ろから追いかけてきて
ざばぁ〜っと背びれを広げルアーの前へ出てルアーの行く先を止めようとする。
セイル!
これかーーーーーーーっ!!
噂に聞いてた 前方セイル広げの技!
興奮しすぎてフックアップせず(笑)

結局この日はノーフィッシュ



明日は若いキャプテンと出るらしい。
俺的にはマスターと出たかったが、マスターはエビ漁にいくらしい・・・





16日

釣り最終日
釣り終えたらそのままラムさんの手配してくれた車に乗ってシンガポールへ戻ると言う強行スケジュール・・・

朝、港でコーヒー飲んで紙に包まれたあやしき朝飯。
ちっさい煮干しとゆでたまごとご飯に辛い味噌。好きかもこの雑な飯。



船に行くと太っちょが何故か船に乗っている
こいつも行くらしい、多分今日のキャプテンの親戚だかなんか・・
優しそうだけど使えなさそうな太っちょ・・・だいじょうぶか?


海が荒れている船はグワングワンいいながら進む
生き餌の釣りはもういいが 坊主にはさせたくないらしくとりあえずまた小魚をサビキで釣る
太っちょサビキをペラに絡ます・・・やっぱりか・・・

近くで鳥山を見つけポッパーキャスト
数回投げるとあたりがある
あわせを入れると走り出した!
よーーーし!
??なんか引き方が違う・・
あがってきたのはバラクーダ


こいつにヒットルアーのドラドポッパーを壊される
フローティングがサスペンド気味のシンキングに変わる、中に水が入ってる・・(笑)


歯がすげーし船の上でも暴れたからしゃーないか・・
それにしてもでけーな

その後、少し遠くにある島を目指す。
グゥオルングゥオルンと揺れながら(笑)



島の周りは生命感にあふれていた。初日からここ来りゃよかったんじゃ??

早速、生き餌に掛かる。
俺がファイト中に太っちょが俺の竿でポッパーを投げ出した・・
おいっ!それを使うな!キャストするな!とやめさせる
これ と決めた竿は武士の刀と同じです、触るんじゃねー!

とりあえず一匹上げて写真


前のセイルよりもサイズアップ
しかし太っちょの撮った写真は尻尾は曲がり手も入る
さすができる男。

その後、鳥が沢山いるのでその鳥を追いかけてはポッパーキャスト!
活性が高い
幾度も追いかけてきては食いつくがあわせを入れる前に外れてしまう。
うーん・・・

この時でも十分高い波、さらに波が高くなる予報
よしもう一度、鳥を追いかけて船をつけなおしてトライしたら戻るぞ
とキャプテン

鳥のすぐ下に背びれが見える!
興奮。
すかさずキャスト!
鳥の行方と背びれの方向を見てセイルの進行方向の先に着水させる
どーーーーーーーんっ!じーーーーーーーーーーっ!
あーわーせーをーーーーーーっ! あらっ!?
外れる チーン(-.-)

キャプテンが朝やった近場に戻ろうと言うが
もう一回だけ!と頼む
だってここは活性が高い。

もう一度トライするが
ライントラブルでここを諦める。

船の小さい俺たちは他の大きな船よりも速く安全地帯へ向かわなければならない・・・
自然には勝てないな・・・

移動中太っちょが船に酔う
船酔いする乗組員 みたことねーよ(笑)
木の葉のように揺れる船がど真ん中で横になる太っちょのおがげで安定した
とかしないとか


バケツに顔をツッコミ リーバスデブ
かわいそうだけどウケる、けど君は船に乗るべきではない(笑)

港方面に船を走らせ 朝バラクーダをかけたあたりでまた釣る
鳥も多く、セイルの活性も高い
荒れる海に目を凝らすと時折セイルの背びれが見える

しかし強い風、揺れる船でのキャストは思った所に投げられる確率60%
足で揺れを吸収しながら投げたり、巻いたり。

一度食うがまた針には乗らない

遠くに雨雲が近づいてきてるのが見える
時間も刻々刻まれている

残酷にもキャプテンの一言
よし、もう一回鳥につけ直したら終わりだ。と

この鳥の下はアツかったが針には掛けられなかった・・

帰るぞ とキャプテン

頼むもう一回だけつけなおして!したらやめる!と懇願

これがラストチャンスだ。

つけなおしてすぐ
船に向かってくる鳥の群れ、しかも風下。
いけーーーーーーっ!とラストキャスト

着水した時からルアーの近くにセイルがいる感じがする
はっきりと見える距離まで来ると
いる!しかも果敢に何回もアタックしてきている
くえっ!くえっ!
くったーーーー!
リールのスプールを手でおさえ、めーいっぱいあわす!
よしっ!のった!
ドラグが鳴る
ラストチャンスのラストセイル!絶対あげるぞーーーーーー
んっ??・・・手応えがなくなる
はい、ちーーーーーーーん(T_T)

後ろ髪を引かれながら港を目指す。

帰りは波が高くなり揺れがさらに増す。

ポッパーでセイルは釣れなかった・・・

雨雲に包み込まれスコールが・・・

揺れる船の中で色々振り返る
反省点
テクニック云々よりも一番大事だったのは針

J型で細くてそこそこ強く先のシャープな日本製でダブルを作り使うべきだった。よろず屋のではなく

竿はもう少しハリのあるものであわせが決まりやすいものをつかうべきだった。

てかちゃんと準備して予約して行けばよかったんだと・・

キーワードはハリ(^^)

勉強になった。
釣りのプロが言ってたっけ
針は魚とコンタクトするもの、ベストな状態で使わなければならない・・・と

でもね荒れる海を見つめてると誰かが俺につぶやいてきた 多分海の神様
釣りたい方法で釣りたい??生意気いうな!お前はセイルに出会えたではないか!

そうなんだ!俺セイルフィッシュに出会えたんだ!
あんなに素晴らしい魚体、ファイト。素晴らしい魚に出会えたんだ
感謝しないとな。

そしてもう一言言われた気がした
この美しい生き物達は美しい地球が必要なんだ、大事にしろよ地球を!と

地球、自然、セイル、餌のイワシ、キャプテン、この釣りをラムさんを紹介してくれた方々、
全てに感謝しつつ港到着。

終わった。

ラムさんの車に乗せていただき、ラムさんのシャワーを借りる。
この人は本当に釣りを愛している。
本当にお世話になりました、ありがとう。

今度はちゃんと予約しますm(_ _)m

車が迎えにきたのでロンピンを後にする。
ドライバーとくっちゃべりながら4時間ほどシンガポールまでドライブ
象がいる話とか釣りしにロンピンいくやつでバスで行く奴みたことねーよとか言われたり
エロ話したり

出入国はドライブスルー
楽です。

空港にて

チェックインまで5時間ほど
仮眠室が予想以上に高いのでベンチで寝る。
クーラー寒くて外に出ると暑くて・・・
でも3時間位は寝られたかな

ぶーーーんって成田。
雨降ってて寒いし(-.-)

のバタバタ釣り日記でした。

いや~セイルフィッシュはかっこよかったな マジ。


0 件のコメント:

コメントを投稿